*講義内容

サーバ導入に関しての考察とレンタルサーバホスティングとの比較

サーバの選定と回線・ISP選択とドメインの準備

OSのインストール
(RedHat Linux8.0)

How to PC-Unix(Linux)
超簡素UNIX入門講座

基本システム構築編

第一教程
ネットワークの設定

第二教程
DNSサーバの設定

第三教程
メールサーバの設定

第四教程
Webサーバの設定

第五教程
FTPサーバの設定

第六教程
時刻の同期(NTPD)設定

各種用途に答える
システム拡張編

第七教程
DHCPとIPマスカレード設定

第八教程
プロキシサーバ設定

第九教程
バーチャルホスティング
・IPベースとネームベース
・サブドメイン


第十教程
ハードディスクの割当容量を制限する


基本運用管理編

第一教程
ユーザとグループの管理
(登録と削除)


第二教程
システムのアップデート


第三教程
管理コマンドとログ解析


以後順次公開予定

で構築する

バーチャルホスティングの設定 その1 名前の解決

《教程の目的と作業のポイント》
バーチャルホスティングとは仮想ホスト・仮想ホスティングなどとも呼ばれ、専用のDNS・WEBサーバを持たずに専用ドメインで仮想的にWEBページを公開するものです。あたかも自前の専用サーバから独自ドメインのWEBサイトを公開しているように振舞うのでこのように呼ばれています。今まで構築してきたDNS・WEBサーバ上にバーチャルホストを設定します。新規ドメイン取得のたびに新たにサーバを設ける必要がなく、とても経済的です。また、ご近所の所属サークルや町内会、商店街や各お店などを対象にした地域密着型ミニバーチャルホスティング業を始めようとお考えの方々にとっても必須の技術です。

このバーチャルホスティングの利用法としては、新規事業に合わせて専用ドメインを取得し専用サイトを開いて、宣伝・営業展開するなどの利用法が考えられます。仮想とはいえ正式なドメインの取得が前提になります。正式ドメインまで取らなくても新製品の名前を冠したサブドメイン名や部署やプロジェクト名ごとのサイト、学校などでのクラスごとのサイトなどのお手軽サブドメインでのホスト運用の方法も後ほど説明致します。時々見かける不動産会社の売り出しマンションごとのサイトなどが典型的は例ですね!

さて、バーチャルホスティングには固定IPアドレスを持つ方式とドメイン名のみでの設置方式の2方式があります。前者をIPベースバーチャルホスト、後者をネームベースバーチャルホストなどと呼ぶ場合もあります。

固定IPアドレスは、これは希少資源ですからIPアドレスを沢山持っている人以外ネームベースでの設定が一般的です。ここで一つ問題になるのは旧タイプのブラウザなどを使用しているパソコンからネームベースWEBサイトの呼び出しがあると、残念ながらそのページは表示されません。これはHTTP1.0という旧規格に従うものでして、どうしようもないところです。幸い、最近のパソコンにインストールされているインターネットエクスプローラやネットスケープはHTTP1.1という規格で、こちらは名前ベースのバーチャルホスティングでも、しっかりとページを表示してくれます。HTTP1.0規格に従うものに企業内などで導入されているプロキシサーバなどがあります。この場合は残念ながらネームベースのバーチャルホスティングでは正常にページが表示されずWEBサーバのドキュメントルート(本来のホームページ)上のページを表示してしまいます。もしIPアドレスに余裕があれば、全ての方式に対応して表示可能なIPベースバーチャルホストにするべきです。ここでは、両方の方式を説明します。ケースバイケースで設定してみて下さい。

まず名前解決の問題でDNSサーバの設定をIPベース、ネームベース、サブドメイン方式の3タイプで設定します。
さらにIPベースではインターネット側(WAN)のネットワークインターフェースカード(NIC)であるeth0にこれまた仮想的に固定IPアドレスを割り付けます。一枚のNICで仮想的にいくつもの固定IPアドレスを割り付けることができます。
最後にWEBサーバアパッチでの設定作業となりますが、至極簡単、設定ファイルの最後の方にある付属のひながたをコピーしてちょこちょことドメイン名などを書き直すだけです。

仮想とは言いながらもちゃんとドメイン名を持っているのですから、DNSサーバで名前の解決が出来ていないと、バーチャルホスティングが実現できません。

早速、IPベース、ネームベース、サブドメインの3タイプから纏めて設定してみましょう。それぞれの3タイプのゾーンファイルを作成するのですが、そのゾーンファイルを読みに行く指示書であるnamed.confにその旨を書き記しておかなければなりません。そこで、named.confにそれぞれの指示を書き込みます。

ここで、DNSサーバを設定した時のXウインドウ上からの設定ツールを使いたい所ですが、もうあのツールは使えません、万が一使うと今まで手動で設定したものが全て上書きされて無くなってしまうからです。ここはピコエディタのカット&ペーストの[^K]と[^U]を使って作業をします。

#
pico /etc/named.conf

ここでは、例としてDNS設定時に使用した以下のIPアドレスとドメイン名・サブドメイン名とします。それぞれ取得したドメイン名やネーミングしたホスト名とサブドメイン名に当てはめて作業をして下さい。尚、ネームベースとサブドメインのホスティングには逆引きゾーンファイルは必要ありません。


IPアドレス 192.168.100.1(=ネットワークアドレス)
192.168.100.2(=ゲートウエイアドレス)
192.168.100.3(=もともとのサーバ)

192.168.100.4(=IPベース)

192.168.100.8(ブロードキャストアドレス)
ドメイン名 example.co.jp
IPベースのドメイン名とホスト名 vhost.example.jp
ネームベースドメイン名とホスト名 com.example.com
サブドメイン名 pc-unix.example.co.jp

もともとある正・逆引きゾーンファイルを[^K]キー操作でカットし[^U]キー操作でコピーペーストしていきます。それぞれのIPアドレスやドメイン名を書き直すだけです、簡単ですね。
## named.conf - configuration for bind
#
# Generated automatically by redhat-config-bind, alchemist et al.
# Any changes not supported by redhat-config-bind should be put
# in /etc/named.custom
#

controls {
inet 127.0.0.1 allow { localhost; } keys { rndckey; };
};

include "/etc/named.custom";

include "/etc/rndc.key";

options {
directory "/var/named/";
};


zone "0.0.127.in-addr.arpa" {
type master;
file "0.0.127.in-addr.arpa.zone";
};

zone "3.100.168.192.in-addr.arpa" {
type master;                   ←もともとの逆引きゾーンファイル
file "3.100.168.192.in-addr.arpa.zone";
};

zone "4.100.168.192.in-addr.arpa" {
type master;                  ←IPベースの逆引きゾーンファイル 
file "4.100.168.192.in-addr.arpa.zone";
};

zone "localhost" {
type master;
file "localhost.zone";
};

zone "example.co.jp" {
type master;                 ←もともとの正引きゾーンファイル
file "example.co.jp.zone";
};

zone "example.jp" {
type master;                  ←IPベース正引きゾーンファイル
file "example.jp.zone";
};

zone "example.com" {
type master;                ←ネームベース正引きゾーンファイル
file "example.com.zone";
};

zone "pc-unix.example.co.jp" {
type master;                ←サブドメイン用正引きゾーンファイル
file "pc-unix.example.co.jp.zone";
};


《補足事項》
ドメインは何処で取得するの?
本講座の初めで、最初のドメイン取得は契約先のISPに全てお任せするよう、お話致しました。実はこのサーバのようなクラスC未満のネットワークは基のISP側のクラスCのネットワーク内部に仮想的に作られているのです。こちら側のDNSサーバ設定だけではMSレコードの逆引き設定など一部解決できない部分も存在していたのです、そこで最初のドメインに関しては上記の部分などを全てクリアーする目的から、敢えて取得から登録管理、セカンダリサーバまで一括してISPにお願いすることをお勧めしていた訳です。

しかし、バーチャルホスティング(セカンダリサーバ設置も同じ)では状況が異なります。ここはご自身でレジストラと呼ばれるドメイン登録業者を通じて、ドメインを取得しましょう。もちろん、ISP経由でも構いませんが、これらの専門業者を通す方が、
@概ね、料金が安い。
A取得登録事務手続きが瞬時にネット上で行える。
Bそしてなりよりこれらの業者を通じてドメインを取得すれば自由に上位のネームサーバ(ルートサーバ)への登録申請、変更・修正申請がインターネット上で即座にご自身で出来ることです。JPNIC管理の汎用JPドメイン(○○.JP)ならば、ネット上で登録・変更操作後、凡そその結果が上流のルートサーバに反映されるに24時間、インターニックのドットコム、ドットネットなどで約48時間(土日休みの場合はその後に反映)。ISP経由ですと、やれ登録や変更の度にメールや書類でのやりとりが必要です、この作業だけで1週間から10日位を費やしてしまいます。肝心の登録や変更が反映されるのに1ヶ月もかかってしまうこともあります。

さて、上記のような理由で、ドメインはご自身で専門業者のサイトを通じて取得するのが一番です。国内の業者なら登録から変更修正まで全て日本語で可能ですので、安心です。但し、米国の業者よりも登録料は、その分高いようです。

インターネット検索の「ドメイン」で幾つもの業者さんが見つかると思います。
それぞれの会社でお値段と自分でネット上からドメイン登録、変更や上流のネームサーバに対してドメイン登録だけでなく、ご自身のサーバであるプライマリサーバとセカンダリサーバの登録変更が簡単に出来るかどうか、よく確認して見てください。


名前解決の為のゾーンファイルの作成編集に続きます・・・・・・


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